『巣鳥館』様メインビジュアル製作

2020年12月01日

館長さんの運営する小説サイト『巣鳥館』さんのメインビジュアルを製作しました。

完成品と、その全体版

製作過程掲載のご許可を頂いたので 公開します。


サイトのメインビジュアル、トップページに飾れるようなフルカラーの一枚絵ということでお話を頂きました。 サイトに掲げられた『永遠の物語を蒐集する』という言葉を表現するような絵を目指して進めていきます。

◆構図決め

・『登場人物の二人』を含む、風景寄りの絵

・『本』『物語』『古い洋風』『本のみっしり詰まった本棚』

という要素を伺い、幾つかの案を起こします。今回は②のデザイン寄りの画面で進めました。本棚が窓や扉のように並ぶイメージです。

大まかな構図を決めた後は、細部を詰めていきます。

梯子を『螺旋階段』にするなどのリクエストを頂きました。螺旋階段いいよねえ。図書館と螺旋階段、夢の光景です。

登場人物である黒猫の伯爵は古物を扱う商人でもあるため、本棚に古物を置いたりしています。『陽射しの入る図書館』を意識し、全体的にあたたかみを感じられる色や形を選び構成していきます。

  

館長さんとは長く繋がりがあり、作品の世界にいつも遊びに行っています。これまでの交流を通して自分なりにある程度形作られたイメージも既にあったので、そういった部分をお話しながらより具体的な形にしていきました。 


◆下書き~彩色

今回は原画も送付するということでお話を進めておりましたので、張りきって画材を出します。絵の具は柔らかく色を重ねていける透明水彩。サイズはA4。A4いっぱいに描いて、サイトにはトリミングして使用するため、構図もトリミング後のサイズを意識しています。


下書きは補助線がいっぱいです。 下書きの段階で螺旋階段だとかもちょっと変えています。これはトリミング後の収まりが悪かったためですね。


本を一冊ずつ描き入れていく作業は、新規開店を間直に控えたの本屋の気分です。この本はどんな内容なのかなあと考えながら約700冊分描き進めました。


製作期間は約一カ月半。


何度も描かせて頂いたり、書いて頂いたりと交流があった中での今回のご依頼、あれもこれもやってみたいなと想像が膨らむ楽しい時間でした。

これからも館長さんのサイトにたくさんの本が集いますように!

© 2022 ほがり 仰夜
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