ソルコットとコシュネ
2018年06月11日
ソルコット

「世界がぼくを待っているもので」
偽りの巫女が舞い降りた。
風の騎士を携えて、ひらりひらりと。
それは追いたくもなるだろう。
神様に話をつけに行くと言う。
まったく最近のこどもは。
呻きながら、夢の海へと飛び込むがいい。
人はここより岸辺を離れ、呼ぶ者も、戻る者も無い川へと舟を出した。
偽りの巫女にして最後の魔法使い。
見届けるならば風のように。
コシュネ
