ハヤブサ

2018年06月01日

「祝福か、呪いか」

彼は常に一点を見ている。

沈殿せぬ闇。湧く炎の吐息。

澱を燃え上がらせることはたやすいが、言葉を紡ぐには不慣れ。

常夜の街の路地で、かつての巣を見上げている。

幽塔より逃れた飼い鳥は、目的を果たすまで囚われたまま。

© 2022 ほがり 仰夜
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