3.2月
2017年07月24日
2/8、星空のこと
2011-02-08【22:00】凛と澄んだ夜
一瞬の晴れ間に当たりました。
長くて高級そうな雲の絨毯に一ヶ所、蜘蛛が穴を開けました。そこがちょうどのもすの上を飛んでいます。
「のもす、実はぼくたち、銀河鉄道に乗らなくても沢山の星を見られるんだ」
実に久しぶりの星空でした。それでカタは星を忘れていたのです。星は雪より冷たくて、もっと鋭い光を放っていて、金平糖みたいにカチカチの物でした。
「硝子の空だなあ」
「雪も星の光を受けて光っていたかも知れないよ」
のもすがあくびを噛み殺しながら囁きました。
2/16、春眠にはまだ早いこと
2011-02-16【6:30】少しだけ暖かい冬の朝
「ねむいなあ」
「よく眠れなかったのかい、カタ」
「冬眠暁をおぼえず......」
「それでは永遠の眠りについてしまうよ。さあ、起きて」
のもすが起こしてくれる、平和な朝です。